犬糸状虫症(フィラリア症)の予防について

犬糸状虫症(フィラリア症)の予防について

フィラリア症は蚊が媒介するとても恐い寄生虫病です。蚊の吸血とともに体内に子虫が侵入し、最終的に親虫となって心臓に寄生します。
突然死を起こす場合もありますが、多くは慢性的に経過し心臓病を発症します。

フィラリアは犬以外にも、フェレットにも感染します。
特にフェレットは犬と同程度の危険があります。
猫では抗体保有率が10%程度との報告もあります。

この病気は予防さえしておけば決して罹ることのない病気です。
予防には基本的に月1回の投薬(駆虫)です。以下の方法があります。

錠剤
散剤(粉剤)
チュアブル(おやつ)
フィラリア以外にも回虫や鉤虫などの消化管内線虫の駆虫も可能。
月1回の投薬。
スポットオン 背中に滴下するだけで予防が可能。
セラメクチンはノミ、ミミダニ、疥癬虫、消化管内線虫などの予防駆除が可能。
月1回の投薬
注射 1回の注射で1年間予防可能
※体重の変化がない成犬

フィラリアの予防の注意点

フィラリアの予防薬は蚊に刺されないためのお薬ではありません。
飲み薬は1ヶ月間効果のある薬でもありません。
1ヶ月の間に体の中に侵入した可能性のあるフィラリアの子虫を、体に害が生じないうちに殺す(駆虫)する目的です。したがって1回飲ませたらその後1ヶ月間予防できるということにはなりません。
地域にもよりますが、ここ浜松ではおよそ4月末(または5月)から11月末(または12月)の間、合計8回の投薬が最も好ましいと思われます。
蚊は窓の開閉の際にお家の中に入ってしまうために、お家の外にまったくでない子でもあっても感染の危険性は十分あります。
※詳しいフィラリア症のお話は診察時にしております。

犬糸状虫症(フィラリア症)の予防について
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